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車検の点検項目とは?点検内容を項目ごとに詳しく解説!
2023年2月20日
目次
今回は、「車検の点検項目」についてご紹介します。
1.エンジン回り
エンジン及びエンジンルーム内を点検します。
・ベルト類
・点火装置
・エンジン本体
・冷却装置
・燃料装置
・ミッション
エンジンルームで特にチェックされるのは、エンジンオイルとバッテリー、ブレーキ液、冷却水、ウインドウォッシャー液です。
エンジンオイルなどのオイル類や、ウォッシャー液など液体は、きちんと規定量が入っているか、劣化していないか点検する必要があります。
また、燃料ホースやブレーキホースといったホース類は、エンジンルームの発熱や振動によって徐々に劣化が進んでいきます。
これらのホース類も重要な車検のチェック項目です。
2.ライト関係
灯火類の点灯や取付・レンズなど点検をします。
・ヘッドライト
・フォグランプ
・ウインカー
・ブレーキランプ
・バックランプ
・ナンバーランプ
ヘッドライトやテールライトなどの灯火類の動作状況、ヘッドライトの光量や光軸が、基準値内であるかがチェックされます。
ヘッドライトの検査は点灯確認はもちろんのこと、明るさや色も検査します。光量が足りないと十分な視界を確保出来ず、事故の原因となり危険です。
ヘッドライトは黄ばみが原因で光量が落ちるため、黄ばんでいる場合は要注意です。
ヘッドライトに異常があった場合は、ライトを交換しておきましょう。
ライトの色は法律で定められた色をしているか、明るさは適切か、点灯していないライトはないかなどを検査されるので、注意しておきましょう。
3.ハンドル回り
ステアリング関係の点検をします。
・ハンドル
・ホーン
・シートベルト
・エアバック
・舵取り装置
・パワステ
ハンドルの点検では、ハンドルの取付ガタ、遊びを確認します。
また、ハンドルのセンター位置がずれている場合があります。
センターがずれているとサイドスリップテスターで規定値を超える場合があります。
先進の電子制御の自動車などはステアリングホイールの舵角など精密な調整が必要です。
タイヤとハンドルをつないでいる「タイロッド」という部品があり、これを保護するのが「ステアリングラックブーツ」です。
タイロッドが機能しないとハンドル操作に影響が出るため、事故につながります。そのため車検の検査対象となっています。
4.マフラー関係
排気装置の取付・音などを点検します。
・パイプ
・マフラー
・触媒装置
・遮熱板
・排ガス
・騒音
マフラーは、音量や取り付け位置、触媒の有無を確認します。触媒とは、排気ガスに含まれる有害物質を浄化する機能のことです。
触媒がない場合、車検は無条件で不合格です。
また、マフラーは長年使っていると劣化していきます。
劣化すると穴が空く・断熱材が詰まるといった問題が発生し、マフラーから出る音量が大きくなってしまいます。
排気管の向きや車体からのはみ出し、騒音は保安基準で規定がありますから照らし合わせて確認していきます。
社外マフラーなどの装着で騒音が大きいと感じる場合は騒音測定のテスターを用いて測定します。
カスタムパーツとして人気の高いマフラーですが、騒音問題や環境問題の影響で年々規制が厳しくなっています。
5.バッテリー
バッテリーの充電・発電・取付を点検します。
・ターミナル部
・取付
・配線
・充電状態
・発電状態
・オルタネータ
バッテリーの点検は、「動かないこと」「絶縁状態にあること」が確認できればいいです。
ほとんどの場合、バッテリーが原因で車検に落ちることはありません。
バッテリーも車検の点検項目に含まれていますが、厳しい基準ではありません。
バッテリーがしっかりと固定されており、覆われていれば問題ありません。
6.ブレーキ関係
ブレーキの効き・損傷を点検します。
・ペダル効き
・踏みしろ
・ブレーキオイル
・ブレーキパッド
・ブレーキシュー
・サイドブレーキ
ブレーキの検査では前輪後輪のブレーキ、パーキングブレーキの効き具合を確認されます。
当然ながら、ブレーキが効かないと事故につながります。
ブレーキに異常が見つかったら、安全のためにも修理が必要です。
ブレーキの性能を保証するためにはブレーキパットが正常な状態でなければなりません。
そのポイントとしてブレーキパッドの摩耗が挙げられます。
通常、ブレーキパットの摩耗限界は1ミリメートルとされていますが、ブレーキパットが均等に摩耗することは極めて希であり、一番薄いところが1ミリメートルあるかどうかが判定ポイントとなります。
ですが摩耗限界の厚さぎりぎりであったり、それ以下であったりしたとしても車検受験時に確実に停止できれば判定は「問題なし」となります。
7.タイヤ関係
タイヤ、ホイールの点検をします。
・タイヤ溝
・タイヤ偏摩耗
・タイヤ空気圧
・ホイールナット
・ホイール損傷
・ホイールがた
車検ではタイヤに関する安全基準が設けられており、基準を満たしていない場合は車検に通りません。
エンジンの部品やバッテリーなどと同じように、タイヤも使用年数・距離が増えると劣化します。劣化の状態によっては車検に通らないこともあります。
タイヤの溝が少ないと車の安全性は低下します。車検に通らないだけではなく、事故を引き起こす可能性もあり、溝の減りは軽視できません。
ヒビや摩耗などでタイヤが劣化していると車検に通らないことがあります。車を走らせると地面との摩擦によりタイヤがすり減りますが、全てのタイヤが均一にすり減るとは限りません。
タイヤのサイズに厳密な決まりはありませんが、走行に影響を及ぼすほど車に合わないタイヤを装着している場合は車検に通りません。
8.足回り・サスペンション関係
足回りとサスペンションの点検をします。
・ショックアブソーバ
・サスペンション
・ロアアーム
・サイドスリップ
・ブッシュ類
・ドライブシャフト
車検時のサスペンションの検査方法としては、足回りの一部にレンチを引っかけ、車を物理的に揺さぶります。
その際に「変な音がしないか」「引っ付いている部分がないか」を検査しています。
それと同時に各ボルトの緩みをハンマーなどで叩きながら検査します。 また「ブーツに亀裂や破れがないか」も確認されます。
また、サスペンション部分についても、正常にサスペンションが機能しているかを確認するだけではありません。
サスペンションの異常を検査するには、車の足回り部分にレンチをかけて揺さぶるという方法が実施されます。
これにより異音や固着している部分がないかを判断します。
9.エアコン&ヒーター
エアコン周りの点検を確認します。
・エアコン
・ヒーター
・エアコンフィルター
エアコンが故障している為に車検を通過出来ないということはありません。理由は車検の点検項目に含まれていないからです。
ですがエアコンが故障してしまっている場合、当然ですが車内を冷やしたり暖めたり出来なくなってしまい、とても不便です。
エアコンが故障していることによって大きな事故などに繋がるというわけではありませんが、快適なカーライフを送る為には修理することをお勧めします。
10.ワイパー&ガラス
ワイパーが正常か確認します。
・ワイパーラバー
・ワイパーブレード
・フロントガラス
・ドアガラス
・ウォッシャー
車検の点検項目の一つにワイパーがあります。
ワイパーはフロントガラスやリヤガラスの雨粒を避ける役割を果たしており、運転の際の視野を確保するために必要な部品です。
車検においてワイパーはウォッシャー液やデフロスタもチェックされます。
少しゴムがゆるくなっているだけでも雨粒が残ってしまうこともあるため、安全に運転するためにワイパーの点検は重要な点検項目です。
11.その他装備
その他装備の状態を確認します。
・ドアミラー
ドアミラーの基準は後方確認の為に必要で、調整が容易にできて、かつ一定方向を保持できる構造であることになります。
つまりドアミラーの見える方向を手で簡単に調整できたりドアミラー自体がグラグラしてしないで、走行しても方向が変わらない場合であれば車検には通る事になります。
・車高
車検に通るための車高の基準は、「最低地上高が9cm以上であること」です。
車高の検査は、車の前輪と後輪の中心部である「車両中央部」を測定します。
マフラーやリアデフから地上までの垂直距離で、車高を計測します。
・ボディ、バンパー
程度や箇所にもよりますが、ボディのへこみやライト・ウインカー・バンパーなどの割れや欠けなどは車検に影響します。
そのため、上記のへこみや割れがあると、そのままでは車検に通らない可能性は十分にあるということです。
・非常用信号灯
発炎筒は、道路運送車両法上で「非常信号用具」として、車載が義務付けられているので発炎筒がないと車検には通りません。
そして、あればいいというわけではなく、燃焼時間が5分以上、炎の色は赤色炎、そして光度が160カンデラ以上とJIS(日本工業規格)に基づいた性能であり、4年という期限内でなければいけません。
・ルームランプ
車検ではルームランプの点灯や色の確認は点検項目に入っていませんが、道路運送車両の保安基準の観点からは、車検適合品タイプと明記のあるルームランプの装備をおすすめします。
ルームランプは基本的に白色であれば車検で問題になることはありません。
・ルームミラー
ルームミラーは装着義務がないため、外していても車検に合格できます。
ですが、同じ箇所にモニターがある場合は定められた保安基準に沿って検査され、基準を満たしていない場合は不合格になることもあります。
また、後写鏡と呼ばれるドアミラーとフェンダーミラーに関しても同様に、定められた基準に沿って検査されます。
まとめ
車検では、細かいところまで検査員のチェックが入ります。車検前にできるセルフチェックは必ず実施しておきましょう。
また、普段から安全に車に乗るためには車検だけでは不十分ですので、日常点検も定期的に行うと良いでしょう。
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